映画から時事まで

まぼろしの邪馬台国』の罵倒っぷりが面白かった。新作映画の紹介については、映画秘宝的な偏りかたが面白いとも分からないとも。『まぼろしの邪馬台国』については、吉永小百合をちゃんと上手に扱える監督と脚本を用意するべきだと思う。「最近の吉永小百合主演映画は駄作のフィルモグラフィー」という言葉には全面的に賛成。もっとサユリストは怒るべきだと思う。いっそのこと韓流映画に出演するとか。韓流映画は肯定的になれないのだけれど、無為無策な日本の三流監督よりもよほど上手く演出してくれるだろう。

2009年のキーパーソンの紹介は、各国の政治家についてがほとんどだったので面白みに欠ける。それよりも他の記事に注目するべきだろう。アメリカの帝国主義的言動は、イラク戦争の混沌によって、ついに支柱を失ってしまった。バラク・オバマは新しい秩序をどう構築するのだろう。経済の不均衡を是正するために、どういう方策をとるのか。融和的な路線を貫き、フェアな関係を築けるのだろうか。中国とロシアは、新しい秩序の中でどういう位置につくのか。世界に目をやると、日本の諸問題の解決策もおぼろげながら見えてくるように思える。

『知られざる大統領の日常』の記事が面白かった。食費とかは公務の晩餐会以外は全部自費(しかも高い)になってしまうというのは驚き。絶滅危惧種についてのレポートは、こういうニュースをもっと報道するべきだと思う。現代は地球の歴史上何番目かの絶滅期にあるというが、多様性の失われた世界は何かのきっかけで崩壊に向かうように思う。問題は人間の無知と欲望か。