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芸術家特集。今が旬の芸術家の作品をただ何気なく眺めていて、ビビッときたり、大したことなかったり、そういう感性の動きを楽しむのが一番なのかなぁと思う。天明屋尚の「ネオ日本画」は、ネオと名付けていながら、その実、若冲北斎国芳の系譜に連なるものではないかなぁ。松井冬子の作品も、既存のものの延長線上にある美術として観たほうが面白いかもしれない。会田誠は、アンダーグラウンドでは良く観られた表現を表に出した芸術家の手法として、知らない人間にも分かり易い図を示しているのではないだろうか。『切腹女子高生』は実話系の雑誌っぽいし、『雪月花』はアブノーマル専門の漫画雑誌に良く観られた。束芋は今よりも将来的にどう芸風が変化するかが気になる。印象としては、今のアートはルービックキューブ的だ。絵合わせをするにしても、バラバラにするにしても、四角四面の範囲を超えるものではない……みたいな。