漫画とか

『TOUGH』はどんな超必殺技なのか想像もつかない。
『益荒王』はクライマックスにむけて全力。もっと続いてもいいと思うんだけれど、旬の漫画家が揃いつつあるので、ここらで終わってしまうのかなぁ……

  • マガジン

『はじめの一歩』は次週決着か。ていうか、この試合を二週引き伸ばす意義はどこにあるんだろう?
ネギま!』は狙撃とか巨大ホログラムとか。話のでかさを纏める手腕はなかなかのもの。
さよなら絶望先生』は文科系とか理系とか体育会系とかの区分。投げキッスでほんとうに唇が飛んでくる絵に笑ったのと、意外な人が運動神経抜群だと判明。

カオスだもんね』はパン作り。これは良い企画だ。
『仮想報道』は、ネット上の言論はどれくらい拝聴するに足るものなのかという考察。ここでは、ジェームズ・スロウィッキー氏の『「みんなの意見」は案外正しい』という本が取り上げられている。専門的な知識や理論的な思考の持たない人の意見でも、多数の意見を採用すると正解に近い結果が出る……というのは、なかなかユニークで夢がある理論だと思う。じゃあ、その最たるものであるwebではどうなのか……というと、なかなか「正しい」方向には進みづらいようだ。

「みんなの意見」は案外正しい

「みんなの意見」は案外正しい

一番面白かった記事は南米のグンタイアリの生態についてのレポート。これを読むと、グンタイアリがなぜグンタイアリと呼ばれるのかが理解できる。グンタイアリは巣を作らず、20万匹くらいの集団がつねに移動して生活している。これは、人間に置き換えてみれば狩猟民族のようなもの。アリというのは、人間以外では唯一農耕をする生物で、巣の中で食料用の菌糸を栽培したりするのだが、その対極も存在するというのが面白い。グンタイアリの狩猟は数の暴力に基づいた絨毯爆撃+人海戦術で、行軍した後には生き物一匹残らないらしく、今時こんな戦術を使うのは中国共産党かグンタイアリかという感じがする。
ティオティワカンのピラミッド発掘のレポートは面白いけれども、想像以上のものではないような。世界各地にある国立公園の問題についてのレポートは、やはり「管理」にどれくらいの金を掛けるのかということに行き着くのかなと思った。後は訪問者の「モラル」をどう高めるかとか。それはともかく、写真が凄い。屋久島の写真なんか、本当に「もののけ姫」の世界だったりする。

歌舞伎町案内人などという胡散臭い中国人までが、「美しい国」を反対から読むと「憎いし苦痛」としたり顔で書いたりする。それよりも、コラムの内容の薄さが問題ではないだろうか。
定期的にやっている『世界が尊敬する日本人100』という企画は、日本の枠から飛び出た人々を紹介していて、「世の中にはこういう人がいるのか」ととても勉強になる。一番に取り上げられているのは、オマーンで私立学校を設立したスワーダ・アル・ムダファーラという女性。名前はオマーン式に改めたようで、元の名前は森田さんと言うらしい。今回は知名度的に言えば、有名人が揃っているので、新しい発見というものが少ないけれど、人に歴史ありということを感じさせる。一つ思うのは、こういうのって例えば『世界が尊敬するアメリカ人100』とか『日本が尊敬する日本人100』とかでも応用が利きそう。
ウォルマート有機食品を売り出したというニュースは、アメリカの健康志向が究極の水と油を生み出したという記事の内容に同感。アメリカの共和党の議員が、男子高校生にふしだらなメールを送っていたというスキャンダルは、日本では報じられないけれどアメリカでは大問題になっているらしい。これで中間選挙共和党の敗北は決定的かもしれない。一方、アーミッシュの人たちの生き方には感動せざるを得ない。罪を許す人々の存在が、アメリカの救いになっていると思う。
北朝鮮関連は「核実験宣言」を受けての記事なので、速報性はない。ただ、アメリカも北朝鮮も、一枚岩でこの問題に当たっているわけではないということは分かった。アメリカの国際政策センター・アジア部長という人による、北朝鮮についての記事は、正直なところ自国への悲観と北朝鮮への楽観が入り混じっているように感じられた。結論が「韓国の太陽政策を後押ししろ」というのは、わずか2〜3日の差ではあるけれども、隔世の感がする。で、一連の動きを見てみると、結局のところ虚実が定かではない相手に対して、パイを分け合うような交渉は出来ないというのがアメリカのブッシュ政権の本音なのだろう。