『陰陽師―安倍晴明と蘆屋道満』

陰陽師についての基本的な解説書。職制から故事、官人陰陽師と法師陰陽師(←繁田信一氏の分類だが、かなり便利な区分けだと思う。これから基本的な概念になるか)の違いなどを解り易く解説している。ト占を職務とする陰陽師から、英雄として語られる安倍晴明の物語がどうして生まれたのか、その考察も面白い。これから陰陽師で小説を書こうという人にとっては、欠かせない参考書になると言えるのでは?

陰陽師―安倍晴明と蘆屋道満 (中公新書)

陰陽師―安倍晴明と蘆屋道満 (中公新書)