『そんな彼なら捨てちゃえば?』
テレビで鑑賞。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/07/14
- メディア: Blu-ray
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【ストーリー】
様々な女性の恋愛模様を描く。
第一幕:オープニング〜ジャニーンとベンのキスまで
第二幕:メアリーの登場〜ジャニーンが鏡を割るまで
第三幕:アレックスの電話〜ラストまで
【見所】
男性と女性のあけすけな恋愛心理。
【感想】
事前にタマフルのPodcastを聞いていたけれど、思ったよりも悪くなかった。
アメリカの『阪急電車』という趣き。あの作品よりもかなり洗練されている。『セックス・アンド・ザ・シティ』のスタッフが製作しているだけあって、女性映画の系譜に沿ったものになっていると思う。女性映画には基本的に「自己の問題を自己の成長によって解決する」という視点が薄く、「自立した主人公が、他者を変化させることで問題を乗り越える」ことに重点が置かれていると思う。たぶん、そこに自覚的かどうかの差なんだろうなと。
オープニングが本当に面白かった。ガールズのガールズ的な行動様式をここまで露骨に描いている。キャラクターも一人一人はとても良かったと思う。女性映画の魅力のほとんどは、女性の登場人物が魅力的かどうかという一点に絞られるので、その意味でも上手く描かれている。男のほうは、あまり魅力的に描かれていないけれども、男性主観のシーンが描かれるので悪い気はしない。
ジェニファー・グッドウィンの役は、たぶん少し前ならメグ・ライアンにオファーされていたと思う。中盤のパーティーのあとにキスをするまでの勘違いキャラっぷりが可愛い。ジェニファー・コネリーの干からびた女の雰囲気も良かったし、スカーレット・ヨハンソンのビッチな感じも良かった。ただ、2時間越えの作品をテレビ用にカットしているので、ストーリー展開が良く解らない部分があった。ニールはいつ船上生活になってしまったの?とか。
でも、男の視点で見ればどうかな〜。全部ハッピーエンドで終わるわけでもないし、ドリュー・バリモアってなんの意味があったのか。映画の原題が示すように「困るわー」というものかもしれない。