『トロン:レガシー』

DVDで鑑賞。



【ストーリー】
コンピューターの中に迷い込んだ男が脱出する。
第一幕:オープニング〜グリッドの中に迷い込むまで
第二幕:連行される〜飛行機に乗り込むまで
第三幕:空中戦〜ラストまで


【見所】
グリッドのビジュアル。ダフト・パンクの音楽。


【感想】
前作は観た記憶はあるものの、あまり記憶に残っていない。そんなに評価が高くない作品だったので、事前の期待値が低かったのが幸いしたのか、意外に悪くないと感じた。


やはり、この映画はコンピューターの中の世界を観るところにあると思う。無機質で蛍光色の光が溢れたグリッドは、そこがコンピューターが創り出した世界はであることを納得させるビジュアルになっている。それに比べれば、ストーリーは陳腐で取って付けたようなものになるのは仕方がない。物語的には「行って帰る(お土産つきで)」という基本的なもので、それ意外の設定はほとんど言葉だけのものになっている。


アクションシーンは上手く誤魔化していると思った。特にクオラの格闘シーンは細かいカット割りで動きのトロさをカモフラージュしている。バイクや飛行機での戦いはビジュアルが後押しして面白かった。ケヴィンはまんまオビワンな感じで、でも登場するだけで場の空気が変わる感じがよく表現できていたと思う。


好きなシーンはズースの酒場でのシーン。ダフト・パンクカメオ出演しているし、音楽に合わせたアクションは楽しかったし、ズースの白いリドラーみたいな感じは嫌いではない。クルーの腰巾着のキャラも良かった。あとは……流れに身を任せる感じで鑑賞すればいいかな。見所は世界観なので、ある意味、ずーっと見所であるとも言えるし。


ただ、やはり最初は蛇足だったと思う。もう少し、ゲームが得意みたいな描写があれば良かったのに。