『ワイルド・スピードX2』

テレビで鑑賞。



【ストーリー】
速いは正義!
他にいろいろあったけれど、思い出せん。


【感想】
うーん、ノれない。


僕はカーアクションってあんまり好きではない、ということを再認識してしまった作品なんだけれど、自動車好きであれば最高の映画なんだろうなぁと思った。マイアミの布地面積の小さな女の子たちは素晴らしかった。『ワイルド・スピード』1作目の主人公がヴィン・ディーゼルだったのが、2作目の今作では脇役だった刑事(が、刑事辞めて走り屋をしている)ポール・ウォーカーが主役になっている。


悪い奴がいて、そいつの元に囮捜査として潜入して、いろいろあって悪い奴を捕まえてめでたしめでたし、という内容はシリーズに一貫していると思う。同じような映画で『トランスポーター』があるけれども、あれよりもチンピラ度とバカ度は高い。悪い奴の秘書として潜入している女性捜査官が裏切っているのか、裏切っていないのか……という定番ネタも絡めて脳天気に進んでいくけれども、基本「速いほうが正義」という論理が貫かれていると思う。


オープニングのカーレースはかなり面白かった。「平たい顔族の姫」ことデボン青木も出ているし。展開にカーアクションを無理矢理にでも絡めていくのは、脚本家も難しかっただろうなぁと思うけれど、最後までそれを通したのは偉い。でも「通信機のある車は嫌だから、別の車をもう一台手に入れよう」ということでレースをするあたりから、物語そのものの推進力が急激に低下していくのは、たぶん悪役がなにをしたいのかが最後近くまで明かされないからだ。


カーアクションについてはニトロの描写は面白かったけれども他は標準的だと思った。カーアクション自体のアイデアもかなり出尽くしているので、仕方がない面もあるだろうけれど。それと、観客に自動車(スポーツコンパクト)の知識がないと、なかなか入り込めないように思う。でも、4作目まで作られているということは、このシリーズを好む層というのが確実に存在しているということなんだよね……