『カサブランカ』
シネフィルで鑑賞。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: Blu-ray
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カジノバーを経営者リックを演じるハンフリー・ボガートの格好良さと、イングリット・バーグマンの絶世の美しさがこの映画の半分の魅力になっている。映画の筋書き自体は「かつて捨てられた女を取り戻そうとする男の話」で、何千回も繰り返された様式なんだけれども、ここにボガートの超絶洗練された格好良さと、バーグマンの美しさが組み合わさるだけで、ちゃんと映画としての持続力が保たれている。でも、それだけではなく、二人を取り巻くカサブランカの人々を魅力的に描くことで、本筋の単純さに重厚さを与えることに成功していると思う。
ルノー署長とか、現在の踊る大捜査線あたりにも通じる「いい加減なフランスの警察署長」だし、フェラーリやシュトラッサー少佐、サム、スリの人、あとシュトラッサー少佐が空港に到着したときに彼に延々話しかける人とか、あらゆるところが面白かった。