『遠い空の向こうに』
「イギリスの炭坑映画に外れなし!」というか、これはアメリカ映画。とすると「炭坑映画に外れなし!」なのかな(^_^;)
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2012/05/09
- メディア: DVD
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ソ連の人工衛星スプートニクに刺激を受けたアメリカの炭坑町の高校生4人が、自作ロケットを打ち上げようとするが……という話。ロケット打ち上げの困難、周囲の無理解、父と子の葛藤を乗り越えて、大きな成功を手にする若者たちの姿が眩しい。この映画は基本的には『リトル・ダンサー』とプロットは同じで、(寂れつつある)炭坑に勤める父と、夢に向かって生きようとする子が、反目しつつも最後には和解するというもの。でも、だからといって陳腐というわけではなく、確固とした大枠があるからこそ、その中で自由に物語を作れるのだということが分かる。
何度も失敗を重ねながらもロケット打ち上げに成功して、一躍高校のヒーローになる4人の笑顔が良かった。ここでは失敗や悪戦苦闘の数々が「大変だけれど面白い」的に描かれている。その後、大きな挫折があって、再び夢と成功に向かって動きだすのは、ジャンプをする前に大きく屈むようなものだと思った。炭坑とロケットという、一方は地下に潜り、一方は天に昇るという対比も素晴らしい。女性教師の病室から見えるロケットの軌跡は感動的。
これ、実話なんだよね。本当に涙ぐんでしまった。