『江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実』

題名が長い! 小飼弾氏によると題名は短ければ短いほど良い本の可能性が高いそうですが、これは面白かった。この本は「イメージの江戸時代」から「本当の江戸時代」へと転換を図るのを目的としていて、江戸の風俗や生活がかなり事細かに、面白おかしく書かれています。面白かったのは江戸時代の包茎を表す言葉が「越前」だったということ。参勤交代で従者が抱える槍の穂先が袋に入っていたから……らしい。なんというか、洒落と言葉遊びが江戸の良さだなと思います。あと、下級武士や庶民の人妻では売春が超盛んだったとか、町の火消しが経済対策のために放火をしていたとか、ビックリするような話がこれでもかと出てきます。

江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実 (講談社+α新書)

江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実 (講談社+α新書)