『キングコング』

往年の超名作を『ロード・オブ・ザ・リング』でブイブイ言わせていたピーター・ジャクソンがリメイク。分かっている人が作ると、分かっている作品になるなぁという見本のようでした。とにかくキングコングがカッコイイ! 超紳士。ヒロインが惚れるのも分かる気がする。最初は原住民に生け贄に捧げられて、フィギアを弄ぶかのような傍若無人ぶりに「なんだかなぁ」と思うのですが、エイドリアン・ブロディなんかよりも数倍男前なのでいつのまにか感情移入してしまいます。どことなくボブサップっぽいですし。
物語としてはロストワールドに探検しにいった映画監督一行が、色々あって巨大ゴリラを捕まえるけれども、ニューヨークのど真ん中で逃がしてしまい、ゴリラはエンパイアステートビルの頂上で飛行機と戦って墜落する……という感じ。美女と野獣と優男の三角関係が物凄くビジュアル的に分かるところがこの映画のキモか。でも、ジャック・ブラック扮する映画監督が一番良いキャラしているなぁと思った。後、汚いオッサンが触手に丸呑みされるのも見所。そこは女の子だろ! と思ったが、ピーター・ジャクソンもそこは分からないフリをしたのだろうか?