本当はどうだったのか??

『でっちあげ』という本がある。

でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

福岡県のある小学校で教師が教え子をいじめていたという事件があったが、それがモンスターペアレントとその尻馬に乗ったマスコミによる冤罪だったという内容。この本が出たときには衝撃的な内容に驚かされたが、昨年の11月に行われた二審の判決では教師によるいじめはあったと認定された。教師側は上告しなかったので、これで事件は決着ということになる。『でっちあげ』という本自体がでっちあげだったのか、それとも、『でっちあげ』という本には一定の真実が含まれていたが、事情があって裁判を継続できなかったのか、いずれにしても「教師によるいじめはあった」という結論に至ったことは知っておくべきだと思う。

真実は一つ、と名探偵コナンにもあるが、情報の流れ方によってどうにでも歪めることができる。例えば、どんなにセンセーショナルな事件でも、僕らが現場に行って取材することはできないので、とりあえずは新聞やテレビの報道を信じる。けれども、その後の事件の行方というのは、ほとんど報道されないので一次側の情報が歪んでいると、どんどん一人歩きしてしまう。特に「数字」とか、「〜と言った」とかは、注意しないと伝聞が事実にすりかわることが良くある。特にマスコミの文法には、「●●によれば〜だという。であるなら許し難い」という伝聞→批判ロジックがある。この「●●によれば〜だという」という伝聞(仮定)について、あれこれ(批判的に)論じるのは理屈としては不的確と言わざるをえないが、それが罷り通っているのが今のマスコミだと思う。実際はどうだったのかを調べるということは、意外に大切なことだ。

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スーパーボウルにも不況の影 CM減少、入場券相場暴落
1月31日21時20分配信 産経新聞


 世界最大のスポーツイベントとされるスーパーボウルも、金融危機に端を発する世界的不況の影響からは逃れられない。

 試合を放送するNBCテレビは、30秒のCM枠を300万ドル(約2億7000万円)で売り出した。視聴率が高いスーパーボウルはプロモーション効果を期待できるため、従来なら全米有数の企業がCMに大金を投じるのは当たり前だった。

 ところがNFL公式スポンサーのゼネラル・モーターズ(GM)は、経営破綻(はたん)の危機に直面しており広告を断念。フェデラル・エクスプレスもCM枠を購入しなかった。USA TODAY紙によれば、29日の時点でCM枠が2つ残っているという。

 CM枠の大半は、金融危機発生前の昨年春に購入されている。ここ10年で2倍にまで跳ね上がっているCM料金が来年も上がった場合、GMのように断念する企業が増える可能性もある。

 「困難な時期に直面している。不確定要素があり、収益を出し続けるためには、われわれも経費を削減しなければならない」。NFLのロジャー・グッデル・コミッショナーは30日の会見で、不況におけるNFLの立場をこう語っている。

 入場券相場も“暴落”している。例年、入手困難として知られるチケットは今回、一部の席が初めて額面で1000ドル(約9万円)を超えるなど高騰。ブローカーを通じて購入した場合、金融危機以前には最も安い500ドルの席でも2000ドル以上が相場だった。

 しかし不況で状況は一転、インターネットの転売サイトでは1300ドル台まで下がった。ブローカーは「すでにバーゲン状態」と語っており、試合当日までにはいっそうの値下げが進みそうだ。

 開催地・タンパの市街地は、明らかに例年よりもファンの姿が少ない。著名人が企画するパーティーも減少しており、今年のスーパーボウルは、「リセッション(景気後退)ボウル」とも呼ばれている。(青木崇)

昨日見たヒストリーチャンネルでは、スーパーボウルの名前の由来はスーパーボールにあるらしい。wikiの「スーパーボウル」にも、そういう記述がある。不況でイベントの値段が暴落するというのは、良くあることだけれど、アメリカで最も人気のあるイベントでこれというのだから不況も深刻だと思わざるをえない。オバマがハーフタイムに登場して演説するとかしないと、どうにもならないかも。ちなみにスーパーボールのゴムはスーパーボール以外の使い道があまりないらしい(靴のクッションに使われたこともあるようだが……)

乱射事件起こした警備会社との契約更新せず、米国務省
ワシントン(CNN) 米国務省高官は30日、今年5月に契約切れとなる米民間警備会社ブラックウオーターの雇用を更新しない方針を明らかにした。イラク政府が29日、同社警備員が2007年9月、首都バグダッドで起こした乱射事件を踏まえ、国内でのブラックウオーター社の業務を許可しない方針を示したことを受けた措置。
ただ、国務省による同社との契約更新の拒否はイラク内に限定した。ブラックウオーター社は、国務省イラクでは最大規模の警備契約を交わし、外交官や他の関係者の安全確保に当たっていた。契約は複数年だが、毎年更新されていた。
イラクでの国務省との契約は同社の総収益の半分までも占めるとされ、これを失うことは大きな痛手になるとみられる。イラクでは二十数機の航空機、要員約1000人を使っていた。
ブラックウオーター社に代わり、国務省は他の米警備会社を雇う方針。
乱射事件では女性や子供を含む一般住民ら17人が殺害された。同社は武装勢力の銃撃を受けて応戦したと主張。しかし、イラク政府側の独自調査は、挑発行為の事実はなく、一方的な発砲と結論付けていた。無抵抗の態度を示した犠牲者もいた事件は、イラク国民の反米感情を募らせてもいた。
米司法省は事件を受け、同社の元社員5人を計画性のない殺人などの罪で起訴したが、軍人出身の5人は1月初旬の裁判で無罪を主張している。

アメリカが雇用している傭兵会社の中ではビッグネームだけれど、その怪しさも悪名もビッグネームだったブラックウオーター社を事実上の締め出し。これはグアンタナモ基地の閉鎖以上に時代が変わったことを感じさせるニュースだ。オバマ政権になってから、ブッシュ政権の否定が進んでいることの証左だと思う。

30年前に発表の症例「チェロ陰嚢」はウソ、英医師が告白
ロンドン(CNN) 英国で「約30年前に発表した『チェロ陰嚢(いんのう)』という症例はウソでした」と、貴族院議員も務める女性医師が告白、話題になっている。
30年以上前の「ウソ」を明らかにしたのは、エレイン・マーフィー医師。28日に発行された、国際的にも権威ある医学誌BMJ(英医師会雑誌)への書簡で明らかにした。
マーフィー医師は1974年、別の医師が報告した「ギター乳首」という症例を読み、似たような症状がチェロ奏者の陰嚢でも見つけたと報告していた。
マーフィー医師は、全くの冗談のつもりで症例を報告。「チェロ奏者が構えるチェロと陰嚢は、物理的に接触しないため、報告した症例はあり得ない」と考えていたが、誰もこの点に気付かず、そのままBMJに掲載されたという。
楽器奏者には、演奏する楽器によっていろいろな健康上の問題が生じることが知られている。例えば、バイオリン奏者の首、フルート奏者の顎(あご)、チェロ奏者の胸など。
BMJ側は、「医療上の詐欺行為や違反行為については厳しく対応しているが、この件については、誰も傷つけられた人はおらず、BMJがまんまとだまされただけで、長年にわたって誰も気付かなかったのは、ある意味ですばらしい」と、マーフィー医師を非難していない。

これはモンティパイソンを生んだイギリスの、イギリスらしいバカニュース。でも、チェロ陰嚢というのがどういう症状なのかという言及がないため、面白さも半減だと思う。たぶん、チェロを演奏するときの振動で陰嚢がどうにかなる……のだろうが。

検索結果に「損害生じる」警告ずらり グーグルが不具合謝罪
2月1日10時48分配信 産経新聞

 グーグル社のインターネット検索サービスで31日深夜に不具合が生じた問題で同社は1日、「単純な人為的ミスだ。慎重に調査し、再発防止へ向けてチェック態勢を強化する。大変申し訳ない」とするコメントを自社のブログで公表し、謝罪した。

 不具合は、同社の検索機能を利用した際、「コンピューターに損害が生じる可能性があります」とする警告画面が表示され、検索結果のリンク先に接続できない状況が生じたもの。

 同社のコメントによると、不具合はグリニッジ標準時の31日午後2時半(日本時間同午後11時半)から55分間続いた。同社では、ユーザー保護の目的で、有害なウェブサイト一覧を随時更新しているが、その作業で人為的なミスが生じ、URLアドレスに「/」の記号が含まれていたすべてのサイトが有害とみなされたという。

これは僕もビックリしました。しかも、「損害生じる」メッセージが全世界的に展開されていたというのも驚き。僕はあのとき世界に繋がっていたんだな〜と感じてしまいました。これはたぶん、中国のアクセス規制に対応するためのテストじゃないかな……と邪推してみます。