寒い雪


H2Aロケットが打ち上げ成功。打ち上げに天候はあまり関係ないかもしれないが、雲の中にロケットが消えるのは不安を呼んだと思う。宇宙空間まで到達するのに5分も掛からないけれども、打ち上げにかかわった人の心境は想像以上のものだっただろう。

H2A打ち上げ成功、衛星8基載せて
1月23日12時57分配信 読売新聞

 三菱重工業は23日午後0時54分、温室効果ガスを専門に監視する世界初の衛星「いぶき」など計8衛星を積んだH2Aロケット15号機を鹿児島県南種子町種子島宇宙センターから打ち上げた。

 いぶきは16分後に切り離された。H2Aの打ち上げ成功は9回連続。衛星8基の同時打ち上げは過去最多となる。

 宇宙航空研究開発機構宇宙機構)と環境省が共同開発した「いぶき」は、地球全体の大気中の二酸化炭素をきめ細かく観測する。

 二酸化炭素の次に強い温室効果を持つメタンガスも観測でき、温暖化の進行を見極める研究などに役立つと期待される。

 打ち上げ費用も含めた総事業費は346億円。

 15号機は、大阪の中小企業が開発した「まいど1号」や、宇宙空間で障害児の手形を撮影する「かがやき」など小型衛星7基も搭載。

 宇宙機構が教育や人材育成のために公募したもので、無料で打ち上げた。

日本のロケットは少ない予算で、よくもまあコンスタントに結果を出しているなぁと感心してしまう。三菱重工業は兵器製造をしている会社なので、ロケット・ミサイル系のノウハウも持っているのだろうが、それにしてもスゴイ。早ければあと10年くらいで有人ロケットまで到達するような気がする(有人となるとまた別種の技術が必要なので難しいところもあるだろうが)

パソナ、小泉氏も視察した「都心の地下農場」を閉鎖へ 
人材派遣大手のパソナグループは22日、東京都心のオフィス街、大手町のビル内で運営する地下農場「パソナ・オーツー」を4月をめどに閉鎖することを明らかにした。ビル側との交渉で賃料増に応じられなかったため。派遣会社のユニークな就農促進の試みとして注目されたが、都心のショールームはコストがかさみ、開設から4年で終了する。(夕刊フジ)

地下農場が経済的・技術的に失敗だったわけではなく、土地代の問題から閉鎖になったというのは残念なものの、農業自体がダメだったわけではないところに注目するべき。こういう都市農業はこれから拡大するだろうし、技術的な蓄積ができれば、国として大きなメリットになると思う。

赤坂の移転先ビル 稲川会が売却意向
 指定暴力団稲川会の本部事務所移転問題で、稲川会が、移転先である東京都港区赤坂のビルを売却する意向を警視庁に伝えていたことが22日、分かった。(産経新聞)

正直なところヤクザは皆殺しにするべきで、それで外国のマフィアなんかが来たら、そいつらも皆殺しにするべきだ。社会に対して何一つ寄与するものがなく、むしろ害悪しかもたらさない存在を、理屈に合わない理屈で必要悪として許容するのは正義が許さないだろう。日本は暴力を持つべき者が暴力を放棄しているので、結局、暴力の乱用に対して理論的な掣肘ができないままになっていると思う。無理が通れば道理が引っ込むという話は、そこかしこで聞こえてくるし、それが社会を停滞させている一番の問題だ。

被害者の母「命で償いを」 闇サイト殺人3被告に訴え
朝日新聞
 最後ぐらい自分の罪を受け止め、決着をつけてください――。20日の「闇サイト殺人事件」の論告求刑公判。被害者の磯谷利恵さん(当時31)の母富美子さんは名古屋地裁で、検察側の論告に先だって、意見陳述のために法廷に立ち、3被告に思いをぶつけた。検察側は「遺族が極刑を望むのは当然」と、死刑を求刑した。
 富美子さんは「償いは命でしてください」と訴えた。昨年12月にあった3被告に対する被告人質問の内容を引用しながら、一つひとつ反論した。
 「金が手に入っていたら、自首したかわからない」と述べた川岸健治被告(42)に対しては、「自首は結局、あなたにとって、(借金生活や共犯者とのいざこざなど)すべての面倒から逃れることだった」と指摘。
 また、生い立ちや健康上の問題を理由に情状酌量を求めた神田司被告(37)には「家族が、人が、社会が悪いと責任転嫁して、自分に向き合うことなく過ごしてきたのでしょう」と切々と語りかけた。
 堀慶末被告(33)に対しては「謝罪の手紙を書いたというが、簡単に許してもらえると思ったのですか。何を甘えたことを言っているのですか」と叱責(しっせき)した。そのうえで、3被告に対し「3人とも他の2人に罪をなすりつけあっている。本当に罪と向き合っていれば、共犯者は関係ないはずです」と述べた。
 そして、検察側による論告。富美子さんは傍聴席最前列に戻って聞いた。
 検察官が「粘着テープを巻き付けたうえ、金づちで殴打した。被害者が『殺さないで』と哀願するのを無視して、頭に袋をかぶせさらに数十回殴った」などと、事件当時の様子を詳述すると、顔にハンカチを当てておえつを漏らした。

死刑制度を廃止するか存続させるかについて意見は分かれているが、僕は死刑制度は維持したほうがいいと思う。というのも、人が人を殺すのは犯罪者様だけの特権にしていいのか、という考えがあるからだ。国は殺人を規制している一方で、起きてしまった殺人には激しい罰則を科している。これによって復讐を非正当化し、暴力の一元化を図っているわけだけれども、死刑の廃止はそれを放棄することに繋がるだろう。では、国は暴力に対してどのような厳罰をもって臨むのだろうか。死刑が廃止になった場合、本来死刑に値する犯罪者は警察によって現行犯射殺される割合が増えると思う。