本当のところは……

蟹工船』がブームと言われて久しいけれども、本当に読んでいる人がいるのだろうか。もしくは、読んでいる人たちがいるとするなら、どのどういう層が(どれくらい)読んでいるのだろうか。僕はかつて小説のネタにするために流し読みしたことがあるけれども、そんなに面白いとも思わなかったし、シンパシーを感じるものでもなかった。というよりも、圧倒的に「読みにくい」という感じがした。というのも、時代背景が違うので、ある程度の知識がないと理解できないところがあるし、そもそもが物語的ではなかったように記憶している。まあ、流し読んだだけなので、本当に読めば面白いのかもしれないけれども、あれを読んで今の境遇との近しさにシンパシーを覚えるような人が、ワーキングプアの身分にあるというのはどうなんだろう?
しかし、秋葉原の連続殺傷事件があって、今度は個室ビデオ店の放火殺人があり、今年は日本の中のエポックメイキングな一年になるような予感がする。秋葉原の連続殺傷事件に関しては明らかな計画性があり、計画の上で人殺しを実行していったが、個室ビデオ店の放火殺人は犯人が何も考えていなかった可能性が高いみたいだ。思考が停止するほど追い詰められた人間が、結果的に人を沢山殺し、自分は生き残ってしまうというのは、残酷すぎると思う。朝のテレビで放送していたけれども、犠牲者の一人はビデオ店で寝泊りしていた「ネットカフェ難民」だったらしい。弱者が弱者を殺す世の中というのは、殺伐とした嫌な世の中だと思う。

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寧辺」限定でもテロ指定を暫定解除、米朝が「分離案」 
【ワシントン=小川聡北朝鮮の核計画申告の検証手続きをめぐる米朝協議で、検証の対象を、寧辺(ヨンビョン)の核施設など6月に申告済みの施設・活動と、核兵器や濃縮ウラン計画、拡散活動などの未申告の施設・活動の二つに分離する「検証パッケージ」案が浮上していることが2日、複数の米政府関係筋の話で明らかになった。(読売新聞)

アメリカはどこまでも譲る姿勢だけれども、何が彼らをそうさせるんだろう? アメリカにとって北朝鮮なんて何の価値もない国だから、別に譲歩する必要もない(し、強気に出る必要もない)ように思えるけれども。

日本旅行の中国人、安全求め粉ミルク売り場に“突進”
3日付中国新聞社電によると、1日の国慶節(建国記念日)に伴う大型連休で海外旅行に出かけた中国人の多くが、土産として粉ミルクを争うように購入している。(サーチナ・中国情報局)

粉ミルク問題が表面化する前(2〜3ヶ月前くらい)に、何かのテレビで中国人の日本旅行のおみやげに粉ミルクが大人気というのを観たことがある。その頃から、粉ミルクがやばいというのが噂になっていたのだろうか?? 北京五輪が終わった後に問題が表面化したというのも裏がありそうだし、かといって表は何かというのも分からない。