趣味の良い雑誌

  • トム・ソーヤー・ワールド

買うことないかなぁと思っていた『トム・ソーヤー・ワールド』ですが、メキシコが特集されていたのであっさりと購入。メキシコは死とコーラの文化と言われているが、流血信仰とか、骸骨信仰のビジュアルははっきり言ってめまいがしてくる。それはカトリックの神が見る悪夢のようなものが、民衆の間に受け継がれていくうちに聖性を獲得したようなものに思えてくる。乾燥した気候と、アメリカになりきれない文化が、こういうものを作り出したのだろうか。それと、朝ごはんが特集されていた。朝ごはんは大切。僕も第二の人生があるのなら、6時〜7時限定の御粥屋をしたいと考えている。

  • ブルータス

茂木健一郎の特集。僕は正直、この人にあまり興味がないのだけれど、一冊の雑誌が人一人をどこまで掘り下げられるかが興味あったので購入。まあ、良く分からない人なんだけれどホワイトバンドに批判的なのは共感できた。知性の行き場所は複雑怪奇か。

  • CASA

お得意の住宅特集。正直、この特集のときは買おうかどうか躊躇うが、創刊号から買い続けているので、どうしても購入してしまう。住宅なんて買う予定も何もないんだよと思ったが、それでもそこそこ読ませてくれるのがCASAの懐の深いところでもある。

フォード大統領を偲ぶ追悼記事が一番の目玉か。僕が生まれた頃にはフォードはもう「過去の人」だったので、どういう人間でどういう功績があり、どういう非難を受けたかを知ることができたのは大きい。ウォーターゲート事件で棚ぼた的に副大統領から大統領に昇格した人間の、複雑な内面が垣間見えたと思う。
遺伝子医療最前線も、興味深い。アルツハイマーやガンなどが遺伝子の解析によってリスク判断できる……というのが、もし信頼性を高めることができたなら、保険業界はどうなるんだろうと考えたりする。僕もガン保険を入ろうかと思っているので、色々と気になる。
韓国の大統領はラムズフェルドよりも性質が悪いというのが、ニューズウィークの認識みたいだ。昨年の映画ベスト10は納得のランキング。『硫黄島からの手紙』が4位に入っているのは純粋に嬉しいが、昔の映画が1位に輝いていたりするのはどうなんだと。『ボラット』は7位。第一次世界大戦後のドイツの芸術についての記事が面白かった。ニューズウィークは政治以外の記事が面白い。