映画関係

  • ブルータス

映画特集、なんだけれども見所に面白みがない。インタビュー記事が大半を占めていて、ブルータス独自の視点というのが少なかったのが問題なのかも。こういう特集に良くある映画ガイドは、取り上げられている映画数との兼ね合いで広くて浅い感じ。結局のところ年末に向けて、映画とのタイアップで広告料を稼ぎたかっただけなんじゃないかと邪推させられた。それでもジャック・ニコルソンのインタビューは良い感じ。

  • CUT

こちらは日本アニメベスト30。一位はナウシカ、二位はガンダムで、ジブリの偉大さが良く分かるランキングになっている。だけど、特集としては上位のアニメ映画はもう方々で語りつくされた感あるものばかりで、今更という気がしないでもない。もっと下位に力点を入れたランキングを発表しても良かったのではないだろうか。ちなみに『パプリカ』は見に行く可能盛大。

以前、NHKBSで渡辺謙星野仙一が対談していたときに、渡辺謙が「ハリウッドが時代劇を撮ると聞いて、日本の映画関係者は笑っていたが、出来上がったものは日本の時代劇をはるかに超えていた云々」と言っていた。それは『ラスト・サムライ』のことで、あれはトム・クルーズ映画なので色々と怪しい部分もあったのだが、12月に公開される『硫黄島からの手紙』はハリウッドのイコンであるクリント・イーストウッドスピルバーグが手を組んでいるために、日本の戦争映画なんて足元にも及ばない仕上がりになっているという。そういうわけで、『硫黄島からの手紙』の試写会後の座談会は必見。五十年前にアメリカの物量作戦に敗北した日本が、映画の世界でも同じ末路を辿ろうとしている……ような気がする。戦争映画なんてもう廃れたジャンルなわけだけれども、その内、ジブリよりもジブリっぽいアニメーションをハリウッドが量産する可能性だってある。自分たちの地位に胡坐をかいていたら、蹴落とされるのがオチなわけだ。
007の最新作の特集も面白かった。『カジノ・ロワイアル』といえば、ピーター・セラーズのあの『カジノ・ロワイアル』だが、今作は正統の007として出来も素晴らしいらしい。北朝鮮の映画特集は、(朝鮮人が殺されることに関しては義憤を感じる)映画秘宝にしては「頑張った」感の漂うものになっている。注目すべきなのは、平壌ロケが敢行されたイタリアのB級アクション映画があるということ。こういう特集を見ると、やはりシルベスター・スタローンの『ランボー4』は最初のプロットに沿って、「ランボー北朝鮮に潜入して拉致被害者を救出する」というものにするべきだったと思う。
あと、新作映画特集は何時見ても面白い。水着のおねーちゃんの写真も心が和む。

  • マガジン

ネギま!』は『キン肉マンⅡ世』のようなバトルが続く。で、その合間に歴史改変の良し悪しが問われる。でも、「未来はどうなる」という視点が欠けているので、変えるにしても守るにしても説得力が欠けている。そもそも、ネギ(や他の人たち)に責任が及ばなければ、歴史が改変されても文句言う人間は少ないような気が。ここまで話を進めると、他のバトルを書く余裕があるのか気になるところだが、その辺はキッチリしていそう。
『はじめの一歩』は因縁話で葛藤が解消。宮田は勝つと思うが、試合は面白いものになりそう。
『エアギア』は、なんとなく作者のやりそうな展開。

『TOUGH』はヤムが瞬殺されてしまいそう。トーナメントの中では一番好感の持てるキャラなのに。鬼龍と闇猿が接近遭遇って、闇猿がそんなに強いキャラクターに見えないのでページの無駄だと思う。

  • チャンピオン

範馬刃牙』はゲバルが復活。『スカーフェイス』では花山が怪物化しているので、この三つ巴があんまり凄く見えない。もっと派手派手しい描写が必要ではないか。