クーリエ・ジャポン

北朝鮮の核問題については流し読む程度。正直、情報が氾濫しすぎているのではあるまいか。
ヘミングウェイが第二次大戦中に122人のドイツ人捕虜を殺したという内容の記事は、122人が本当かどうかは分からないものの、ヘミングウェイが持つ血生臭さを感じた。血生臭い話といえば、ロシアの女性記者殺害と、フランスの哲学教師がムハンマド批判で「死刑宣告」されたという事件も血生臭い。釘を打つように暴力を振るうというのは、解決策としては褒められたものではない。
中国の過労死という記事は、さもありなんといった感がある。「過労死」自体は日本だけの減少ではなく、世界中に見られるもので、いわば隠された死因だと思う。中国のように経済成長と冨の格差が極大化し、地獄も天国もあるような国では、労働ですりつぶされる人も多いのではないだろうか。かつては強制労働で死んだ人間が、今ではシステム的に死への労働へと狩り出される不条理。