色々

松本人志のコラムは、サッカーについて語ってくれとリクエストされながら、スポーツ界全体に対する危惧を口にするところが面白かった。ほんの十年前まで、プロ野球の巨人戦が25%もの視聴率を誇っていたのに、今では5%くらいということに、松本人志もテレビ人として少なからず危惧を憶えているようだ。土台作りがなっていないのに、バブル的な流行を作り出そうとばかりしているから、ブームが過ぎたときの荒廃ぶりが目立つのではないだろうか?
キン肉マンⅡ世は、クマの試合が続く。けれども、クマの正体はウォーズマンで決まりかなと思った。モンゴルマンPTSDで苦しんでいるし、最後のコマの穴の開き具合はベアークロー(!)に違いないわけだし。となると、もう一人は誰なのか? ウォーズマンとコンビを組む……ロビンマスクはテリーjrとタッグを組んでいるし……もしかしてペンタゴン??

今週のSPA!は色々見所があった。まずは、さかもと未明vsくらたまSPA!連載漫画家のコメンテーター戦争勃発か?? という展開に大注目。どちらも微妙な漫画だとは思うけれども、次週からの展開にはちょっと興味を引かれた。文芸アウトローズの対談は靖国参拝について。対談なので中身がありそうで、中身がないという回も多いのだけれども、訳知りの二人が右翼とか左翼とか語ると、なかなか面白いものがある。鴻上尚史のコラムは終わってしまった夕張映画祭の話。市の無茶な運営によって、日本が誇るべきコンテンツが一つ消えてしまったことは返す返すも惜しい。その昔、タランティーノも雪にまみれて頑張った映画祭だったのに*1
インタビューは鳥越俊太郎氏。これは『OhmyNews』で編集長に就いていることに関連してということだろう。ただ、前回のSPA!で『OhmyNews』のブログ炎上と鳥越俊太郎氏の見識の浅さが指摘されていただけに、心が広いんだか視野が狭いんだか解らないインタビューだった。事件記者としての鳥越俊太郎氏の手腕は認めるものの、編集長としての手腕はどうなんだろう。インターネット上で示威的に選ばれた「市民記者」による情報発信をしようとすれば、必ず2chと衝突するわけで、本格運用前に対策とか方向性とかを決めたほうがいいのではないだろうか(決めているだろうけれど)。ネット上における左派言論の砦みたいになれば面白いかもしれない。変に「自主性」とか「自由な議論」を重んじているなどとアピールすると、再び炎上したときの対処が大変だと思う(前回は、それでネット上の『OhmyNews』の評判を落とした)。インターネット上の言論なんて、流れ弾が飛び交う戦場のようなものだから、身を守る盾くらいは持つべき。鳥越俊太郎氏の手腕が問われる。

芸能界の裏事情には興味がないけれども、事件性のないことからニュースを引き出すトピックの数々には感心させられる。かつて、竹中平蔵氏が自殺(?)というニュースがマスコミに流れたというニュースは驚きだが、当の竹中氏はその時ブラジルでテレビ技術か何かの売込み(100億円規模らしい)をしていたというのには、もっと驚いた。欧米では大臣級の政治家が飛行機やスーパーコンピューターを売り込みに来日するのが一般的だけれど、竹中平蔵氏が同じようなことをしていたとは。さすがは経済学者といったところで、小泉純一郎退任後は居場所がなくなると言われていても、着々と地歩を築いているんだなぁと感じさせられた。サイゾーは癖の強い雑誌なので、波長が合わないと読む気になれないところが難点か。面白い記事やコラムはあるんだけれど……実話系でもなく、週刊誌的でもなく、微妙な立ち位置だと思う。

*1:キルビル』のゴーゴー夕張は、もちろん夕張映画祭から