祭りやってる

ふらふらっと街に出てみたら、祭りをやっていたのでビックリ。そういえば花火とかの話を、ざるそば食べに行ったときに友人としたよねと思いつつ、日時の感覚が薄れてきているのかなとしみじみ思う。ところで、昨日の桜庭の試合は、ボコボコに殴っているのに試合を止めない審判の我慢が見所だった。どうも前田日明が激昂したらしいけれども、あれはちょっとお茶の間に見せるギリギリのところだったと思う。なんというか、「TBSが放送していますから」という感じ。

8.5「HERO’S 2006〜ミドル&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝〜」から一夜明けた6日、都内ホテルで会見が行われ、HERO’S実行委員の谷川貞治プロデューサーと前田日明スーパーバイザー(SV)が、混乱を生んだ桜庭和志vsケスタティス・スミルノヴァス戦のジャッジに関して説明を行った。
 前日のメーンイベントでは桜庭が試合中に半失神状態に陥るもレフリーが試合を続行。最終的には大逆転で桜庭が勝利を飾ったが、対戦したケスタティス陣営からも不満が噴出。リングサイドで見守った前田SVも苦言を呈した。
スポーツナビ) - 8月6日

日曜日は午前中から見るテレビが多いけれども、『たかじんのそこまで言って委員会』は面白かった。やっぱり亀田興毅の試合は八百長だったのかな……と思ったり。橋本弁護士は「プロならあれでもいい」と言っていたけれども、プロとアマチュアの区分けは一括りには出来ないものがあると思う。ショープレイヤーとしてのプロと、デュエリストとしてのプロの二つがあると思うわけだ。ショープレイヤーは勝ち負けとは関係のないところで金を得て、デュエリストは勝ち負けで金を得る。この二つは、若干マージナルな境界があるにせよ、プロスポーツはどちらかの領域に属しているわけで、ではプロボクシングは……というと、やはり古代ギリシャの時代から続いている競技なだけに、誰が見ても負けと分かる試合を勝ちに逆転させるような真似は許されないと思う。
と、それとは別に、8月6日ということで核と戦争についての特集をしていた。田嶋陽子女史の言動は、分かるんだけれども分からない壁ようなものができていて、非常に興味深い。何というか、みんながウィンドウズ使っているのに、一人だけマックを使っているパソコンユーザーが、マックの良さを切々と激しく語るのに似ているような気がする(マックユーザーの皆さんゴメンナサイ)。ただ男性的思考から脱却することで戦争がなくなると説く田嶋陽子女史の説には、荒唐無稽に見えて、その実、無視できない真理を含んでいる可能性がある。女の女らしさから脱却しようと言う運動がフェミニズムなら、男の男らしさから脱却しようと言う思考が「萌え」ではないかと思ったりするので、田嶋陽子東浩紀が共著で思想書を書けば、何かとんでもないものができるような気がする。と、変なことを考えてみた。田嶋陽子は枝葉の話になると極端から極端へと飛びまくるので、もっと文筆方面で大上段に構えた理論的なことを書くべきだ。
ちなみに戦争はなくならないと思うけれど、戦争の記憶はなくさないようにしたい。広島の人のインタビューの中で、最初のタクシー運転手の思い出とかは、訊いていて胸が苦しくなった。広島や長崎の記憶というのは、日本国内だけでなく、もっと世界に広めるべきだと思う。核兵器が使用されたらどうなるか、という「想像外」の想像を呼び起こすものとして、こういう記憶が疎かにされてしまうのは、あまりに勿体ない。