イングランド代表のエクスカリバー

見所のあるチームの試合は、見ていて面白い。
イングランドvsトリニタード・トバコ』の試合は2−0でイングランドの勝利。と言っても、トリニタード・トバコの守備をなかなか破壊できず、フラストレーションの溜まる展開が続いた。が、やはり三倍近い攻撃を行ったイングランドが、最後の最後に攻撃のかたちを完成させることができた。エリクソン監督曰く「イングランド代表のエクスカリバー」こと、ベッカムさんの超絶クロスはやはり目を見張るものがある。蹴るし走るし大活躍。パスの精度も凄いのだが、判断力も凄い。で、個人的な見所を幾つか。

ベッカムが超精度のクロスを上げて、クラウチが難なく頭で合わせるという、これからのイングランドで欠かすことのできない攻撃がようやく炸裂。前半のベッカムクラウチは外した(やはり足で合わせるのはクラウチには荷が重いのか)が、後半のベッカムクラウチは本当に相手チームにとって脅威だと思う。後半の運動量が減った時に、砲台としてベッカムが蹴れるようになると、これを防ぐ術はないのかもしれない。ベッカムはピッチに立つ前の子供との触れ合いを見ても思ったけれども、良い奴だな〜としみじみ。前々回に報復行為で退場した男が成長したなと。

ベッカムクラウチのラインを機能させるためには、この二人のミドルシュートがどれだけプレッシャーを与えるかに掛かっている。ランパードは昨日の試合は2点くらい入れられたような気がするけれども、まあトリニタード・トバゴの守備が堅すぎたか。中央からの攻撃を仕掛けることで、サイドのベッカムへのプレッシャーを軽くするのと、ミドルを撃つことでクラウチへのマークを減らす。また序盤はベッカムクラウチをマークする相手に対して、狙い澄ましたミドルで点を奪う。

  • レノンのドラブル

途中登場したレノンのドリブルは速かった。オーウェンルーニーの役割を昨日はレノンがしていた感じ。右ラインでレノンがドリブル突破してくれたおかげで、ベッカムのマークが外れたのもイングランドにとっては良かった。レノンのクロスも微妙に良いところに行くし、この辺は日本代表の右クロスとは大違い。

グラウンドでボール蹴るより、盛り場でバット持ってたほうが似合っているような気がするルーニーの胸毛が凄い。襟首からもじゃもじゃしたのが見えてるし。