ニューズウィークとPenとあと色々

クーリエ・ジャポン』があるから、もう買わなくても良いかなぁと思いつつ買ってしまうところが雑誌マニアの辛いところか。特に面白い記事はありませんでした、と言いたいところですが、再評価されるフロイトの記事が一番面白かったかな。フロイトの理論は西欧よりもむしろ東洋でこそ受け入れられていると思う(というのも、無意識という概念は自由意志と相容れないものだから)。フロイトの毀誉褒貶の歴史を掻い摘んで書いていたのは、僕のように心理学に疎い人間にとっては良かった。90年代のアメリカで、幼少期に近親相姦されたと告発する例が急増して、その多くが(深層心理を辿る過程で)作られた記憶だったという、そういうことがあったりしてフロイトの理論は地に落ちたわけだが、鬱病を薬で解決するとして、本来的な人間性と対峙することは軽視すべきでないと思う。対処療法ではないところも東洋的な匂いがする。

  • Pen

世界中で行われている個性的な教育の紹介。芸術的な感性を延ばすことに重点を置いたイタリアの幼稚園とか、僕は今からでも入りたいっす。思うに教育というのは「才能を伸ばす」ことと「制度に順応させる」ことの二つの側面があって、国策的には前者よりも後者のほうに重点が置かれていた。制度に順応させることによって、上意下達の組織、共通の価値観、労働効率の向上、労働力の確保などが図られるからだ。ソフト力よりもハード力が求められた時代であれば、それは一つの方向だったと思うが、少子化時代を迎えてことはそう簡単ではなくなった。ソフトパワーを伸ばすためにはどうすれば良いのだろうか? そもそも(短絡的な享楽を求め、知性に価値を見出せないという意味での)馬鹿を作らない教育の在り方について、根本的な見直しが急がれているのではないだろうか。

  • マガジン

『スミレ16才』は、漫画表現の真骨頂だと思った。一発ネタだけに、これがどれだけ続くのやらと思うのだが。
『はじめの一歩』は、ジミーさんのなんだか凄い殴り方。色々とツッコミたいところはあるのだが、こういう玉砕主義のボクシングを展開すれば、総合格闘技でもボクサーが勝てるのではないだろうか? ていうか、『はじめの一歩』に出てくるボクサーはみんな破壊力がありすぎ。
さよなら絶望先生』は、ウォーリーさん状態だった常月まといエニグマ暗号器を手にメインに。キャラクターが多いから、誰を使うか使わないかの選択が難しそうだなぁと思ったりする。三珠まよが出て来ないのは、ちょっと悲しい。

『tough』は風のミノルが勝利。勝つべき人が勝つと格闘漫画は面白くない。板垣が書けば、大番狂わせばかりの展開になってたと思うんだけれどなぁ。ミノルなんて一回戦で負ける丁度良いメインキャラだと思うし。で、次はカレリンっぽい人と静虎の戦い。カレリンっぽい人にはガンバって欲しいけれど、これはもう静虎が負ける絵が思い浮かばない。ていうか、予選のほうがどう考えても強そうな人ばかりだったと思う。やはりこれまでに出たキャラクターを総出演させて、最強最大トーナメントをするべきだったのでは? 阿修羅とか、ヒクソン・グレイシーみたいな人とか、(負けられない人同士で)再戦すれば面白いものになると思うんだけれど。
『益荒男』馬鹿っぽい設定ながら、意外に面白い。普通のおっさん(社長)が根性で戦うというのが新鮮。

  • チャンピオン

範馬刃牙』はセカンドの強さが際立つ。あれ? オリバのほうが弱そう。