『ファントム』

企画・監修を本田透氏がしている『ファントム』という本を買う。超世代「ライトヘビーノベル」誌と銘打って、年を食ったオッサンでも読めるライトノベルを出していこうという志みたいですが、どこがやねんとツッコミ一年。「アキバ系ライトノベル」誌なら納得できるが、これを大人に読ませるのはなかなか難しい具合ですね、というのが感想。本田透氏と言えば『電波男』という共産党宣言みたいな本で、オタクの男の理論武装を展開した頭の良い人のイメージがあるんですが、トップに載っている彼の小説はとてもじゃないが大人向けとは言えないものだった。つまりこれはですね、高校生時代に『ロードス島戦記』とかを読んだ今三十才になろうかとしている人たちに、こういうのはどうと提案しているのだと思うのですが、同じ系統の『ファウスト』と比べても質は落ちるのではないだろうか?
あと、高い。千円以内に抑えるべき。

ファントム

ファントム