金曜日は雑誌天国

クーリエ・ジャポン(COURRiER Japon)

ちょっと最近注目の雑誌なのですが、クーリエ・ジャポン。世界各国の新聞が伝える記事の美味しいところ取り、という情報に飢えた人間にとっては非常に夢のある雑誌です。世界情勢に触れたい人はまず読むべきか。今週号はヨガの達人のような老人が携帯電話を持っているという、とってもインパクトのある表紙が目を惹きます。人口超大国にして、世界最大の民主主義国家インドが、ついに世界の表舞台に! って、それは今週のニューズウィークでも特集されていますね。ブッシュもインドとは良い関係を結びたいみたいだし、釈迦とガンジーを生んだ国にみなのリスペクトが集まります。

ニューズウィークNewsweek Japan)

こちらもインド特集ですが、僕が注目した記事は『内なる悪魔に触れる喜び』という記事。ニューズウィークは文化芸術方面の記事が強いです。この記事で取り上げられているのは、最近題注目の『ゴシック芸術』についてです。今週号は、他に見るべきものは少ないような気がしました。幼稚園の子供二人を中国人の女性が殺した事件は、日本の社会的な歪みはもちろん、中国の社会的な歪みに注目しているところが、ただ日本の社会が悪いという論調にしたい日本のマスコミとは一味違うところでしょうか。しかし、日本語学校が、日本への花嫁斡旋所になっているというのは、ちょっと驚きでした(需要と供給の歯車が、人を狂わせ、人を殺すというのは悲劇だ)。

ダカーポ

パラパラと読んだのですが、質の低さはいかんともしがたいです。もっと書評とかトレンドとかを深く追求する雑誌になればいいのに、下手な世評を語りたがるから駄目なんだと思いました。いつも思うのですが、今週も『大審問官 スターリン』の書評を書いた人は、ちょっとアレだなと。書評自体はいいと思うのですが、結論が常に政権と日本批判になるというスタイルは、非常に邪魔なだけだと。

pen

今週は増版ですが、僕が読むのは最初の世界各都市のトレンド紹介くらいなので、あまり気になりませんでした。ファッションの回はどうも馴染まないような気がします。それよりも、前回のような都市にスポットを当てたような特集が望まれます。