『続・エマニュエル夫人』

スカパーで鑑賞。




【ストーリー】
香港を訪れた外交官夫人のエマニュエルが、男女かまわずセックスしまくる。


【見所】
やっぱりシルビア・クリステルはエロいわ〜
そして、香港を舞台にしたハイソで淫靡なエロスの世界。
あと、ケチャ。


【感想】
思ったよりもエロかった! というのが僕の感想。


「ソフト・ポルノ」という革命的な概念を提唱した『エマニュエル夫人』の、大ヒットを受けて作られた続編。僕の中の『エマニュエル夫人』は、84年の『エマニュエル』で、これはシルビア・クリステル演じるエマニュエル夫人が全身整形して若い小娘(ミア・ニグレン)になるというビックリ映画だったけれども、当時中学生くらいだった僕は、テレビで放映されているのをハァハァしながら観ていた。ストーリーは良く分からないんだけれど。


なので、シルヴィア・クリステルのほうの『エマニュエル夫人』は、ちょっと前の映画という感覚が僕にはあって、しかも今回観るとなっては「言うても40年前の映画だからね〜」という感覚だったのだけれど、あまりにエロくてビックリしてしまった。というか、シルビア・クリステルいいやん! 『エマニュエル夫人』では途惑いながらも性の扉を開けていく……という話だったのが、『続・エマニュエル夫人』では最初からノリノリでエッチしまくるのが良かった。『エマニュエル夫人』のイメージにある、「ソフト・ポルノだからイメージプレイ的でエロくないんでしょ?」みたいなものが、全然違うものに気付かされた。


個人的には、やっぱり今作のエロシーンはレズにはじまりレズに終わるなぁという感じだった。特に、中盤の三人でサウナに行く場面のエロさは大興奮! 白人どもはアジア人にあんな慰安婦めいたサービスをさせているのかけしからん! と激おこプンプン丸なシーンだった。しかも、今作のエマニュエル夫人は、年端もいかない女の子を性の世界に導くこともしているのもポイントが高い。逆に、男とのセックスは全部微妙だった。外交官の夫とのセックス以外が、ゆきずりの男とのセックスばかりで、クリストファーともやらないし、なんだか消化不良なんだよね。夫はいいキャラなんだけれど。


エマニュエル夫人はそういうわけで、エロくてなんぼの世界なのだけれど、見所は他にもあって、特に古き良きイギリス統治下の香港の風景や、たっぷり時間を割いて描かれるケチャダンスなど、面白い映像がたくさんある。マイナスなのは、やっぱりストーリーがあまりに希薄なところだと思う。まあ、エロければいいんだけれどね、エロければ。そんな結論にどうしてもなってしまう作品だった。