『アルカトラズからの脱獄』

アルカトラズからの脱出 [DVD]

もうかなーり昔の映画だけれど再視聴。サンフランシスコ洋上に浮かぶ監獄島アルカトラズから脱獄しようとする囚人達の物語。

９０年代最高の映画『ショーシャンクの空に』は、この映画のオマージュしている部分が沢山ある。不屈の主人公、粗暴な囚人、サディストな所長、主人公を見守る黒人の囚人、壁を掘って脱獄……などなど。二つを見比べてみると、『ショーシャンクの空に』は『アルカトラズからの脱獄』のパクリじゃん！　みたいなことも言える部分が多々あるけれども、やはり過去のマスターピースを自己流にアレンジしているからこそ、９０年代を代表する映画になったのだろうなぁと（これはショーシャンク評やね）。

映画的には淡々と物語が進んでいく感じ。今だったら、脱獄の過程で一人は撃ち殺されるような筋書きにするだろうけれども、意外にアッサリと危うげなく脱獄が達成されるので拍子抜けという感じ。でも、当時としては出色なサスペンス描写もあって面白かった。脱獄ものは、脱獄への準備が一番面白い。個人的な見所は、イーストウッドの首人形がばれるかばれないかみたいなシーン。ラストのエンドロールも首人形の笑顔で終わるし。