『英国王のスピーチ』

英国王のスピーチ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]

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第83回アカデミー賞作品賞
英国王ジョージ6世は吃音が悩みで、スピーチを怖れていたが地位によってそれをせざるをえない状況にあった。折しも時は第二次世界大戦前夜で、父王が死に兄王が退位し、望まない王位が転がり込んでしまう。そこで吃音を直そうと色々試していたが、ある時、オーストラリア人の言語療法士ライオネル・ローグと出会い、彼の型破りな治療法により吃音と王たる自信を取り戻していく……という話。後のエリザベス女王とマーガレットの二人が可愛い。それだけでも一見の価値あり。
見所としては……やはりアドルフ・ヒトラーという演説世界のラスボスを置くことで、物語に盛り上がりがあるところか。でも、イギリス映画っぽいミニマムな映画作りがマイナスに働いているような気がする。一つだけ、ジョージ6世が「アドルフには勝てねーよ」と弱音を吐く場面が必要だと思う。好きなシーンは、最初の音楽を聴きながらの朗読と、ライオネルが英国王の玉座に座るシーン。王家の一家団欒のシーンも良かった。