良い日土曜日

今日はとても良い天気。週の前半のあの雨は一体何だったのだろう?
本当にのどかな一日というのは、世の中が万事太平だからだと思ってしまうけれども、実際は問題山積で鬱屈した雰囲気に充ち満ちている。こういうときに100年前だったら戦争が起こったりしたのだけれど、今の日本は政府も首脳も「こっちの方向に向かおう!」と扇動する権力も能力もなかったりする。済し崩しのまま何かが決まって、それがまた悪い結果を呼び込む、という悪循環は60年前と一緒。太平洋戦争なんて「独裁政治」があったから起きたわけではなくて、「政治不在」が原因で起きたのだから。
それはそうと、歴史系の小説(新書・専門書でも)で未だに「刀狩り」と「兵農分離」と「士農工商」によって、帯刀は武士だけに許されるようになったと書かれているけれども、あれは超ウソだ。武士の特権は二本差しにあったわけで、刀一本だったらどんな農民でも身に付けていた。新撰組の中核となった天然理心流の人たちがほとんど農民だったように、剣術道場は身分の垣根を超えて誰もが出入りできたし、そこから侍階級に登る者も出てきた。というわけで、本を読んでいると、ダメな本を読み分けるポイントがどこか身に付いたりする。政治本の場合は「小泉政権を否定する本」とかはダメ度が高い。でも、そういうのを読むのが読書の楽しみだとも言える。

【ニュース】

福島第一原発作業員が体調不良、病院で死亡
 東京電力福島第一原子力発電所で14日午前6時50分頃、機材の搬送をしていた東電の協力企業の60歳代の男性社員が意識不明となり、福島県いわき市内の病院に運ばれたが、午前9時33分に死亡した。

 同原発の復旧作業中に作業員が死亡したのは初めて。東電で死因などを確認している。(読売新聞)

放射能かどうかはともかくとして、60歳くらいの人に肉体労働させるなよ、と思った。こういう人が原発の復旧作業に従事し命を落とす一方、東電の役員は報酬を半分に減らされても何千万もの金を手に入れる。この如何ともしがたい世の中の不公平感は国家を殺すと思うんだけれどね。今はまだ原発で働いている人が「殉職」するくらいで済んでいるけれども、今の政権の体たらくでは、その内、被災者が国会議事堂の前で自殺するようなこともありえるんじゃないかと思う。そのとき政治家はどうするのか? 僕らはどうするべきか? 今から考えても遅くはない。

サッカー=プラティニ会長、W杯贈賄疑惑でFAに証拠求める
 [カウナスリトアニア) 13日 ロイター] 欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長は13日、2018年ワールドカップ(W杯)招致をめぐり国際サッカー連盟(FIFA)の理事から便宜を要求されたと主張するイングランド・サッカー協会(FA)前会長に対し、証拠の提出を求めた。(ロイター)

利権とは豪邸の庭にある池のようなもの。空からエサが降ってきて、それを無数の豪奢な鯉が食べようと群がる。正直、上手いこと考えたなぁと思ったりもする。

免疫拒絶反応起きる場合も=マウスiPS細胞、移植で―米大学
 皮膚などの体細胞に3、4種類の遺伝子を導入して作製する万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」は、遺伝的に全く同じマウスに移植した場合に免疫拒絶反応が起きることもあると、米カリフォルニア大サンディエゴ校の研究チームが13日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。(時事通信)

なかなか上手い具合にはいかないというニュース。期待度は高いから、乗り越えられる問題だと思うけれど。