妖撃隊の話とか(3)

カテゴリーを作ろうかなと思うくらいですが、それは時期尚早かもしれません。というわけで、『妖撃隊』のリメイク案です。リメイク案では「面白い」「面白くない」も視野にいれた思考をしなければならないと思います。僕のリメイク案では、まず「探索マップ」をなくしてしまうことを考えましたが、そうなるとシステム的にはすっきりしますが、面白さも半減という痛い問題が出てきます。つまり、リメイク案では探索マップ以上の面白さを想像しなければならないわけで……正直なところ、どうすれば「面白く」なるのかは試行錯誤といった感じですが、案をいくつか考えていました。

【面白くするために】
1.マップを導入
舞台となる西城市を10程度の地域に分けたマップを用意します。マップにはそれぞれ「規模」と「犯罪発生率」と「異端支持率」のデータがあります。

「規模」はその地域がどれだけ栄えているかです。ここでは大まかに大中小の3つに分けます(市の中心地は「最大」です)。市の中心部であれば規模は大、周辺であれば規模は小という感じでしょうか。規模の大きな地域ほど、「犯罪発生率」や「異端支持率」が上昇すると、政策貢献度に悪影響を与えてしまいます。規模の小さな地域は、「犯罪発生率」や「異端支持率」が上昇しても、政策貢献度にはさほどの悪影響は出ないかもしれませんが、妖撃隊の規模ではそこまで「手が回らない」ため、「カルト教団の襲撃」や「妖魔の出現」といった事件が頻発するでしょう。また、これらの事件を放置してしまうと、政策貢献度が坂道を転げ落ちてしまうので注意が必要です。

「犯罪発生率」はその地域の治安を0〜100の数値で表したものです。基本的に治安の維持は妖撃隊の仕事ではないのですが、カルト教団が暗躍し、妖魔が闊歩する市では、治安の悪化はすぐに妖撃隊へのマイナス評価に繋がってしまいます。治安が上がるということは、妖撃隊の存在を市民も認識しているというわけで、「部隊認知度」にも好影響をもたらすでしょう。しかし、留意しなければならない点に、治安が良いと出てくるマイナス面もあるということです。市の中心地の治安が良くなると、武器商人からの武器の購入金額が割り増しになる(最高に治安が保たれている状況では、そもそも武器商人も現れません)ということも起こりえます。

「異端支持率」は市民が妖撃隊の敵対グループをどれだけ支持しているかを、0〜100の数値で表したものです。この数値が高い地域はカルト教団や秘密結社などが活動しやすく、強力な妖魔が出現したり、完全武装した狂信者のアジトが建てられたりします。いわば事件に直結するのが、この異端支持率であり、プレイヤーはこの数値が上がりすぎないように留意して隊員を配置していく必要があります。

「犯罪発生率」と「異端支持率」のどちらかが100に到達すると、「暴動」が発生します。暴動が起きた場合、暴動の起きた地域の規模に応じて「政治影響力」「政策貢献度」の二つが大幅に低下してしまいます。また、3回暴動が発生すると妖撃隊は解散、ありうることではないと思いますが市の中心地で暴動が発生すると1度で解散(つまりゲームオーバー)になります。



2.隊員の「配置」と人数
マップを導入することによって考えられる第一の変化は、隊員を地域ごとに「常駐」させなければならないということです。妖撃隊の本部は西城市の中心にありますが、市全域で起こる狂信的事件や怪異に即応するためには、やはり地域ごとに隊員を「配置」して現場で対応していく必要があります。マップを導入して隊員を「配置」することによって、まず「探索」と「諜報」を隊員が配置した地域に限定します。諜報については、たとえば「誰々が○○区で怪しげな人たちを見た」など情報は境界を越えうるため、地域外のことを諜報で得られる可能性もあります。探索班は何も事件がない場合は、ただ常駐しているだけですが、実際にはパトロールなどの治安活動をしているという設定で、探索を選択している隊員の人数に比例して「犯罪発生率」と「異端支持率」が低下していきます。

また、研究と休息については妖撃隊本部のある中心地でしか選択できません。マップ制を導入することでの変更点として、各班の上限を撤廃します。これによって、たとえば全力で研究を行う布陣を敷いたり、続発する事件に対応するため研究に人員を割けなかったり……ということが発生するでしょう。

妖撃隊の人数については、最大20人〜30人を予定します。最初期は人材難で苦労するでしょうが、最初の内は「犯罪発生率」も「異端支持率」もそれほど上昇しない(これは警察権力が上手く機能していることを意味しています)ので、ゆっくりとした戦略が立てられるはずです。ですが、時間が経過するごとに「犯罪発生率」や「異端支持率」が上昇しやすくなり、隊長であるプレイヤーはどう隊員を配置していくかに頭を悩ませるでしょう。人数については調整が必要だと思いますが、妖撃隊が最大人数に達しても、市内全域をカバーするのは難しい状態がベストです。