仕事納め

昨日は仕事納めで、会社から蒲鉾が「お歳暮」ということで配られた。なんとなく今年一年が終わってしまうけれども、僕にとっては良い骨休めの一年だったと思う。来年はどうなるかが、今から悩み所ではあるんだけれども。

  • 夕張の話

朝、みのもんたのテレビで夕張の話をしていた。個人的には夕張市民の人たちの苦境は可哀想と思うものの、「でも、この気持ちは間違っているんじゃないの?」という思いがどこか拭いきれない。江戸時代以前の封建制や、戦前の天皇制と違って、今は曲なりにも民主制が機能している。その中での自治体の破綻は、ある意味市行政も夕張市民も「同じ穴の狢」だったということだからだ。行政は市民を「騙し」、市民は行政に「依存」していたわけで、その奇妙な共生は誰しもが等しく責任を負うという根拠になるかもしれない。確かに行政は無茶苦茶な政治をした。しかし、そういう政治家を選んだのはもちろん票を持っている夕張市民であり、そういう政治家を許したのは票を持っている夕張市民に他ならない。今になって「あれは……」と言っても、もう遅いし、実際的には「泣き言」以上のものではない。
ただ、国の政策にかんしては、夕張市にも同情するべきものがあったと思う。自民党、地方行政、業界の三位一体が、あらゆるものを食いつぶしていったというのは、夕張市だけの問題ではないし、さらに言えばこれから色々な地域が夕張市と同じ道を辿るに違いない。金を持った人間は遊牧民として土地土地を移動できるが、そうでない人は貧しさに縛られていかざるを得ない。だから、僕らには「手遅れにならないうちに観る」ことが求められているのだろう。無駄がないか観る、政治家の人を観る、本当に不足しているものを観る、観ることであらゆることが未然に防げるというのは、小さな失敗から地方行政の破綻まで通じることだと思う。
ちなみに「映画産業で復活」なんて夢は見ないほうが良いと思う。残念だけれど。