酒が嫌い

僕は酒が飲めるのだけれども、酒を飲んで楽しかったという記憶がそんなにない。あるのは次の日の二日酔いとか、粗相とか、そういうネガティブなイメージばかりだ。だから、普段はあまり酒を飲まない。飲まないと酒が弱くなる。酒が弱くなると、飲む機会に楽しく飲めなくなる……ますます嫌いになる。というデフレスパイラル状態だ。楽しい酒の飲み方を憶えないとダメだなと思う。どうすればいいんでしょうか?

ロングテール』という本を読んでいる。今が旬(といっても、まあかなり経つけれど)のビジネス書で、これを読めば飲み屋での会話に困ることはない……という感じ。内容は、これまでの「二割のものが八割を稼ぎ、八割のものが二割を稼ぐ」法則(これを『パレートの理論』という)とは別の、『ロングテール』というニッチの経済モデルがあるという話。webを使う商売の理論的主柱になっている本で、一読して損にはならないと思う。堅苦しくないビジネス書なので、エピソードその他が多く読みやすいし、小説のネタにもなるかなぁと。

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談合事件。

宮崎県知事 辞職可能性も 第三者供賄容疑、聴取へ
 宮崎県の官製談合事件で、県警捜査2課に逮捕された設計会社社長、二本木由文容疑者(56)が同県の安藤忠恕(ただひろ)知事(65)に業務の受注を要求する一方、知事の依頼で元国会議員秘書に資金提供していたと供述していることが18日分かった。同課は第三者供賄に当たる可能性もあるとして、知事立件へ向けて検討を開始。宮崎地検と協議し、安藤知事を事情聴取する。談合で上層部の関与を示す供述をしている県幹部もおり、併せて解明を目指す。(産経新聞)

宮崎県なんて談合とヤクザ産業がなければ成り立たないような県なので、談合があったと言われても驚くに値しない。値しないんだけれど、こういう風土っていうのは何時成り立ったものなのかは気になる。官民ヤクザの俗三位一体が、何もかもを食い潰してしまう仕組みが、日本を群雲のように覆っているわけだ。それに対抗する手立てはないものだろうか。結局、あらゆる局面での人間の交代が必要なのだろう。
僕は思うんだけれど、いじめの問題にしろ、談合の問題にしろ、根は一つに収斂されていくのだ。それはつまり「やったもの勝ち」の価値観であるし、「勝ち負け」の価値観だったりする。勝ち負けの価値観が末端まで浸透していて、だからクラス内のいじめなんていう勝利者の利益もないような場面、談合して粗利が10パーセントみたいな場面でも、なにかが得られる失うと恐れて人が追い立てられてしまう……のだと思う。