『ヴァルキリープロファイル2』クリア

よ〜やくクリア。親指が痛くて、もう一時ゲームはしたくありません。シナリオはかなり良かったんじゃないのかなと思った(三賢者がほったらかしなこと以外)。過去の話だったはずが、未来からの干渉で出来事が歪み、新たな未来が創造されるというのは良かったのではないか。前作での微妙なところがほとんど解決されている反面、今作でもまた微妙なところが出てきてしまったのは残念かなと。ゲーム的に考えてみると、前作のダンジョンと国は全て登場させても良かったのではないかということと、ボリュームがかなり足らないような気がする。ボリュームが足らないと感じたのは、一つにはエインフェリアのドラマがなかった(と、各キャラに味がなかった)ということと、物語が一本道すぎることかなと。VP1を包括する終わり方だったのに、二ブルへイムとか、ロキとか、フレイアとか、メルティーナとかあるはずのものが出て来ないのは……やはり斬鉄姫セレスとフィレス、クレセントの物語を作るべきだったのではないだろうか??

【私的キャラ解説】
アイーシャ……姫だけれど一番の普通人か。むさい男連中と旅を続けるけれども服は汚れない。この物語における一番の被害者。バトルで死んだときの台詞が物悲しい。
ルーファス……お調子者のハーフエルフで、オーディンの保険として生かされていた。「俺は神になる」という目標を持ってヴァルハラに上がる。しかしゲームでは(ラストになるまで)神になることはないので、終始微妙な立場。僕はルーファスじゃなくてフィレスを弓闘士として使用していました。
ディラン……ブラムスの世を忍ぶ仮の姿。非常にむさい。
ブラムス……「不死者王」と呼ばれているけれども、そもそも不死者とは何なのかという言及はないし、どういう因縁がオーディンとの間にあるのかも今一良く分からなかったりする。ドラゴンオーブの代わりになる魂を持つとされているが。
アリューゼ……口も手も出す傭兵。前作にも出てきたが、他人の空似か。輪廻して前作のアリューゼになったのだとしても、エインフェリアになった魂が解放されることはあるんだろうか?
レザード・ヴァレス……賢者の石という、ある意味「四宝」よりも危ないアイテムを所持している変態死霊術師。前作では敵でありながら味方になった。が、ミッドガルドで只一人の人間になってしまったのは彼にとっても誤算だったのだろうか、未来の改変を決意する(あたりまえだ)。過去へと舞い戻って、礼儀正しい魔法使いとしてアイーシャと行動を共にするわけだが、「こんなのレザードじゃない」と違和感を覚えるプレイヤーは多数いるはず。でも、レザードはレザードだった。ラストバトルは変態性が存分に出ているが、どうにもレイザーラモンを連想してしまい、いつ「フォー!」と叫ぶかと冷や冷やしてしまった。
オーディン……アース神族の主神。思慮遠謀なのか、ただのオッサンなのか良く分からない言動が魅力的。得意技が「様子をみる」なのは前作とほぼ変わらない。結局、何がしたかったのかという意見もあるかと思われる(VP1ではラグナロクという目的があったけれども、今回は良く分からない)。
フレイ……オーディンの情婦なのは前作と同じ。だけどルーファスと上手くやって行けてるのだろうか。
ダレス……三賢者の一人で、アイーシャの幼馴染み。グールパウダーで不死者になってからは、どうなったのか不明。未来が変わったので、三賢者共々レザードの塔にいるかなと思ったものの、それはなかった。
アーリィ……前作では単なるヤラレキャラだったのが、今作ではけっこう重要な役回り。血も涙もないと思わせておいて、融通の利く神様になっていたのは驚きだし、三女神の中では最も常識を弁えている。汚れ仕事もできるキャリアウーマン。フレイとの仲は最悪な気が。
シルメリア……レナスほどの情も、アーリィほどの苦悩もなく、オーディンとなぜか対立する。何を考えているのか今一良く分からないし、自分の存在がそもそもディパン崩壊の主因だったりするが、そこらへんの総括はない。もっと上手く立ち回れば誰も不幸にならなかったのではと誰もが見ていて、そう思う。
レナス……創世神になったのだから、変態を手なづける技も思いのままだっただろうに。融通の利かないところが神族共通の欠点なのか。
ドラゴンオーブ……七つ集めるとどんな願いも叶うという四宝の一つ(違)。これがなくなったので、ミッドガルドは滅茶苦茶だ、という話が(話だけ)でていた。実際には、そんな様子はあまり感じられない。