『映画秘宝』

6月号は買いでしょう。『トム・ヤム・クン』特集はおそらく映画秘宝でしかなしえないし、映画秘宝でしか語れないものだったと思います。キネマ旬報が『トム・ヤム・クン』の特集をするのは間違っていると思うので、これは正しい。そういうわけで、ピックアップされていたのは、ニューズウィークでもボロボロに叩かれていたオシャレテロ映画こと、『Vフォー・ヴェンデッタ』と、トニー・ジャーが象のために悪人どもを皆殺しの『トム・ヤム・クン』でした。『Vフォー・ヴェンデッタ』はジョエル・シルバーが制作総指揮だけあって、豪華な花火爆発大会と、スカスカな内容が楽しめそうと思ったら、どうもナタリー・ポートマンがSMちっくなテロリスト調教を受けるという、ウォシャウスキー兄の性癖そのまんまの内容らしい。それでいいのかハリウッド。特集は『究極の映画ベストバウト50』で、これは正直ちゃんと50位から1位まで挙げるべきではなかったか? で、『ショーシャンクの空に』の解説は面白かった。個人的には『トム・ヤム・クン』とこれだけでも買い買い買いの内容。