昨日の続き

ベルリンフィルのピクニック・コンサートの余韻をまだ引き摺っています。あれを見ていて「ありえないな〜」と思ったのは、二万人もの観客がオーケストラの演奏を聴きに集まったと言うことで、日本でそういうイベントを開いたら何人集まるのかなぁと考えた。歌手のコンサートとは違い、(音楽教育の反動からか)クラシックを聴くという伝統があまりないように思えるので、ああはならないような気がする。演奏曲目は僕でも知っているものが多く、年寄りから子供まで楽しめる内容で、ピアニストの姉妹が見せる超絶テクニックや指揮者のサイモン・ラトルの動きが面白かった。ラトルは「他に方法がなければTVでいいから」と言っていたけれども、アップで見ることができるというのはテレビの強みだと思う。でも、野外音楽場でダラッとしながらクラシックの名曲を聴くのも捨てがたい。夕方から夜にかけての一番良い時間帯だったので、ああいうのは僕もいつか行ってみたいなぁと思った。で、ピクニック・コンサートの最後は『ベルリンの風』という曲で締めくくるらしく、その時に観客が曲に合わせて「ぴゅい、ぴゅい、ぴゅい」と口笛を吹くのだが、それが楽しそうだった。花火や蝋燭とかに火を灯しているし、まさにピクニック。サンドイッチを持っていけば言うことなしかも。