グランドデザインを描く男

パワーを持った指導者をどう受け入れるか、それが大阪市長選挙の一番の争点になると思う。

<大阪W選>「秋の陣」早くも火花…平松市長、橋下知事
 大阪府橋下徹知事(42)が任期3カ月を残し、大阪市長選への出馬を表明した22日。橋下知事と、再選を目指す平松邦夫大阪市長(62)は「くら替え出馬」を巡っても攻防を展開した。橋下知事は「市長選、知事選を同日にして府民、市民の信を問いたい」などと正当性を強調。平松市長は「霞が関解体から大阪市解体と言っているが、小さくなっていないか」と皮肉たっぷりに批判した。大阪都構想の是非を問う「11・27」政治決戦に向け、両トップは早くも激しい前哨戦に突入した。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111023-00000004-mai-soci

橋下知事は政治的なパフォーマンスは小泉純一郎を、政治的な意思決定を韓国政府にロールモデルを求めているような気がする。彼の大阪を何とかしたいという思いは本当だろうけれども、問題を問題と考えていない層にどうやって錐を撃ち込むのか、その手腕が問われていると思う。ただ、橋下の政治手法はかなり乱暴なところがあって、それが良い面にも作用するけれども、こと選挙においては悪く作用するかもしれない。ともかく、問題は「隠されている」だけというのは誰もが理解しているけれども、それを「言わなければ存在しない」かのように振る舞うことに意味があるのかないのかといえば、たぶんないのだろうと自信持って断言できる。大阪の問題というのは、日本の地方を巡る諸問題の最も先鋭化した部分で、それは他にも波及していくと思う。
その点で、平松市長はかなり不利な戦いを強いられるだろうなぁと予想。彼が何年も前に当選したときには市役所が祝賀ムードだったというし、それからの政策とかを観ると、緩やかな変革を進めながら限界も露呈しつつあるから。グランドデザインを描く男と、グランドデザインを描かない男の一騎打ちは、日本のこれからを占う上でも重要になってくると思う。

眞子さま>20歳の誕生日…今夏、被災地でボランティア
 秋篠宮ご夫妻の長女眞子さまが23日、20歳の誕生日を迎えた。天皇、皇后両陛下の4人の孫のうち、成人となるのは眞子さまが初めて。誕生日に先立ち会見し、今後は「さまざまな行事に参加していきたい」と成年皇族としての抱負を語った。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111023-00000010-mai-soci

あ、なんか風格が感じられる……

<九電会長>眞部社長の続投望む意向示す
毎日新聞 10月23日(日)1時5分配信
 九州電力松尾新吾会長は22日深夜、やらせメール問題の長期化で責任問題が再浮上している眞部利應(まなべとしお)社長の進退について続投させたい意向を示した。
 報道各社の取材に答え、「辞任に値することか。なぜ辞めないといけないのか。これだけ(原子力発電所の)再稼働が遅れたら、九電はつぶれる。この状況をクリアするのに最適な人だ」と述べた。
 眞部社長の進退をめぐっては、枝野幸男経済産業相が16日、「原発の安全性について、何を言っても到底、信用されるとは思えない」と述べ、辞任を求める考えを示唆した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111023-00000002-mai-soci

会長は続投を望むと報道陣に語ったが、その本心はどの辺りにあるのかは考える必要がありそう。報告書の再提出を強いられた件からも、経済産業省と九電の力関係は月とスッポンだから、実際には傷口が広がる前に辞任せざるをえないだろう。でも、もしかしたら旧態依然な関係に拘泥していて、本気で辞めることはないと考えているのかも。そうであれば泥舟だろうなぁ。一方、枝野大臣は適切な権力の使い方を示したと思う。さすが菅内閣官房長官として頑張った人だから、政治家として一皮剥けた感がある。