『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』

5段階評価で5を最高とすれば、今回は3くらい。
三池崇史という人はクエンティン・タランティーノのお友達だけあって、一癖も二癖もある映画を撮影する映画監督なわけだけれども、今回は日本人が演じる西部劇というアイデアで勝負をかけてきた。監督も曲者なら、俳優も曲者揃い。モチーフになっているのは黒澤明の『用心棒』(というよりも『荒野の決闘』なのかな)……これで面白くないわけがない! と思って鑑賞したのだけれど……
長い!
バカ映画に2時間の上映時間は長すぎです。不必要なシーンがこれでもかというくらいに詰め込まれて、本筋になかなか入らない2時間というのは、かなりフラストレーションが溜まる。1時間半程度の作品にしようと思えば、三池監督の手腕なら十分可能だったのに、作品に対する思い入れから削るに削れなかったのかな……と思いました。あと、銃撃戦を序盤にもっとテンポ良く入れてほしかった。主人公の鬼神のような強さを最初に存分にみせておくべきだったと感じました。