笑いのアナーキズム化

今週のニューズウィークNewsweek)は、なんと『ボラット』が表紙になっている。『ボラット』というのはイギリスのテレビ番組で、怪しいカザフスタン人がアメリカ全土を旅して、笑いと差別的発言をしまくるという内容(アメリカ南部である政治家に同行して、支持者に「この人はスターリンのように偉大な政治家です。この人に投票しないと銃殺されちゃうよ」と言うとかアタリマエ)。で、これが映画化されて大ヒットしているらしい。すでに『映画秘宝』でも取り上げられているけれども、ある意味映画秘宝でしか取り上げられないとも思っていた。それがニューズウィークが表紙にしていて驚く。ジャッカスをはじめとする電波少年的コメディーと、サウスパーク的なリバタリアンの要素が合体して、なんともアナーキズムに満ちたものになっている。