外交

安倍首相、8日に訪中=胡主席らと首脳会談−9日には訪韓
 日中両政府は1日、安倍晋三首相が8、9両日に中国を訪問することで基本合意した。北京で胡錦濤国家主席温家宝首相と会談する。複数の日中関係筋が明らかにした。一方、別の外交筋によると、安倍首相は訪中後、9日に韓国も訪問し、盧武鉉大統領と会談する方向で最終調整している。(時事通信)

たかじんのそこまで言って委員会』を見ていたら、「もう中国と首脳会談をするのは規定路線」と宮崎哲弥が言っていた。で、首脳会談のニュースが出てきた。どうも中国とのパイプを持つ中川幹事長がお膳立てをしていたようで、また中国側の事情もあって首脳会談が実現した模様。安倍晋三にとっては「極右」と言われているので、胡錦濤と会うだけで「そうじゃないんだよ〜」とポイントを稼げるチョロイ仕事。というか、政権批判する人って見通しの「み」の字も知らないアホばっかりかと思う。もっと内政面での自民党政治の矛盾を突く方向で批判しないと、どんどん敵に塩を送ってしまうことになるのではないかなと。
で、「北朝鮮拉致問題を解決しよう」という目標のためには、中国との関係を改善するのも大切だけれど、ロシアとの関係も強化しないといけないと思う。最近、きな臭い事件が立て続けにおきているけれども、やっぱり最大の問題は北方領土なわけで、これをどうにかして両方が納得する方向で解決しないと、色々な見通しが建て辛いと思う。
見通しの「み」については、別の記事でもこういうのがあって……

米軍再編の日本負担1兆8627億円、予測を下回る
 在日米軍再編の費用負担に関する防衛庁の試算が30日、明らかになった。
 国内分の負担総額は1兆1867億円で、在沖縄海兵隊のグアム移転の日本側負担分60億9000万ドル(2006年度予算の換算レートで6760億円)を加えると、1兆8627億円となる。
 再編の最終報告がまとまった今春、米国内では総額3兆円の費用が必要との見方もあった。しかし、基地周辺自治体への新たな振興策や自衛隊が関係する費用を精査した結果、当初の見方を1兆円以上下回る見通しとなった。
 防衛庁は今年3月、国内分を1兆5500億円と見積もっていたが、最終報告が5月初めにまとまる前の概算だったこともあり、公表しなかった。
(読売新聞)

最初の「3兆円」のときに相当な批判があったけれども、それが1兆円近く安くなっただけで、かなりの好印象。そもそも米軍再編に金を払うのかという問題があるけれども、「1兆円以上も値切った」と主張すれば、批判の矛先も鈍るし「成果」としても主張できる。これも、話だけの「3兆円」のところで声高に批判した人の見通しが甘かったわけで、政権批判する人が政権に塩を与えたかたちになる。

何と言うか、見通しの甘さを認識しないまま「不安」を叫ぶようなやり方は、批判の仕方としては下の下じゃないだろうか。もっとジャブを積み重ねるようなやりかたで、得点を挙げていかないと、かつて小泉純一郎に翻弄された以上に安倍晋三にしてやられると思う。