NHKvs某匿名掲示板

エラゴン』のCMは、最後に『ゲド戦記』っぽい絵が出てくる。なんというか、真似としたら、最低の真似だと思う。

  • NHK2chを吊し上げ??

思い返せば一年前は、「朝日新聞vsNHK」ではNHKに味方し、未払い問題ではNHKと敵対し、そして「死ぬ死ぬ詐欺」ではNHKと完全に対立した某匿名掲示板が、今夜NHKによって吊し上げられる! 僕が思うに2chでは「道理から反した人間・団体・状況」が最も叩かれやすいと思う。例えばいじめ問題では、最も指弾されるべき「苛められる側」が何だかんだ言って守られている状況、過去の言説を反省せず未だに世迷い言を垂れ流している言論人や新聞、責任転嫁に終始する国家や特定の団体、そういうものに対して相手が権威を持っていようがいまいが罵倒する場が形成されている。と、言っても、2chというのは「巨大掲示板群」であって、一定の方向に流れるような「圧力」があるわけではなく、そこには「空気」があるだけだ*1。さらに言えば、牧歌的だったりナンセンスだったり極左的だったりするスレッドもあるわけで、あまりに一面だけを観た批判というのはいかがなものかと常に思う。
まあ、NHKは「皆様のNHK」なので、非常に表面的なものになるのは避けようがないと予想。批判される側は「なぜ批判されているのか」という分析がなく、どうしても表面的なところで理由を見付けて反発してしまうところがある。それは仕方がないが、2chの空気を踏まえた上で「アンチ」としての発言が出来る人は登場できないのだろうか。2chでも社会の空気を踏まえた上で、「ねらー」としての発言が出来る人が登場できないのだろうか。どちらにとっても痛し痒しだ。

  • NHKの番組の続き

2ch吊し上げ大会かと思ったら、そこそこ建設的かつ冷静な意見が出てきて観られる内容だと思う。ただ、今の若い人は自分の言葉で話す能力が低いというのが非常に気になった。立花隆筑紫哲也と一緒に番組をやってたりするけれども、さすが「知の巨人」と言われているだけあって、的確な発言をしている。まあ、何というか中高生のモデル云々っていうのは、さすがにどうかと思う。仕方ないんだろうけれどね。色々な意味で。

  • NHKの番組が終わった

思った以上に見応えがあった。これはやはり「識者」側にwebに詳しい人が揃っていたからだと思う。喋り慣れている人たちが的確に議論を纏めて、NHKの誘導も「これはビデオが悪い!」と言いまくるので、全体としては好感の持てる仕上がりになった。ちゃんと、何が問題で、何が問題ではないかの取捨選択から論じていたし、とんちんかんな外野の意見を上手く捌いていたと思う。だけど、NHKのアナウンサーはちょっと力不足。本来ならこの人がちゃんと差配するべきなのに、なんの役にも立っていなかった。今回はそれが良い具合に働いていたけれども、悪い具合に働くことも多いと思う。

*1:僕が思うに「ニュー速」「東亜」意外は、そこまで右翼的でもない。この2つだって「愚弄する」が基本的なスタンスだし。反社会的なのは腐るほどあるけれど、それとは「左翼」や「知識人」は仲良くできると思うんだけれど