漫画から文芸まで
『さよなら絶望先生』は嘘についての話。ええ、面白かったですよ。
『魔法先生ネギま!』は、 綾瀬夕映が滝から落ちてどうなるどうする? というところで、全国一億三千万の『魔法先生ネギま!』ファンによる「夕映の未来はどうなる!?展開派閥表」なるものが発表されて、国家予算にも相当する金が乱れ飛んだようですが、結果は『落ちたわけではなくて、ロープで降りていく』という、それはどうかという展開に。ちなみに展開派閥表に、該当する項目はありませんでした。あえて選ぶとするなら「実はバンジージャンプだよ派(足に何かあるよ派)」になるのかなと。
『はじめの一歩』ウジウジ話。
『TOUGH』なんだかんだいって、下馬評通りモンゴル相撲の人が勝ってしまいそう。しかし……僕が思うに、予選のほうが本戦よりも登場人物に味があると思う。それはなぜかというと、参加選手にスポーツ系の人が多いから。格闘技は武道よ武道。
- SIGHT
音楽雑誌『ロッキングオン』が出版する総合誌なんですが、記事的に面白いものは少なかったように思われます。特集は『ロッキングオン』でそれをやれよ、と強く思う、レッド・チェッペリン特集。僕はレッチリは好きだけれど、レッド・チェッペリンはそれほど好きではないので、スルー。さらにライブドア事件の検証とか紙面を費やしているわりに、中身に乏しい(というか、評論家や教授連中に鼎談させても、社会批判しか出てこないだろうが)。個人的に面白かったのは、書評のコーナー。書評に外れなしの法則にしたがえば、どんな雑誌でも読むに耐えられるから不思議だ。
- SAPIO
「政権交代可能な野党」と持ち上げていた勝谷氏までが、民主党に批判的な文章を寄せるメール問題ですが、自民党の「問題を細く長く取り上げよう」作戦に野党もマスコミも踊らされているのが気になる。マスコミは言語的に小泉純一郎に敗北している状況で、何を言っても負け犬の遠吠えでしかないのか、と思ったり。世相を読むことに興味はないのですが、大衆文化的な流行に関してはかなりのものなので、楽しくは読めてしまう。漫画は「面白くない」ことで自分的に落ち着いたので基本的に読まない。文芸アウトローズの対談は……そこそこだった。
「百年の誤読 舶来編」しか読まないのですが、過去の名作を現在の視点で読むと「読めたものか・読めたものじゃないか」という、かなりザックリ感の漂う書評が面白いです。今回はカミュとボリス・ヴィアン(←僕の中でのボリス・ヴィアンは『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』の作者なんですがw)が取り上げられていたので、それもまた○。